とりのんち

中年女性がブーブー言ってます。

ツイッターで作者さんからいいねをいただいて転がった夜

ツイッターをやっております。

調子に乗ると失敗するタイプなので色々やらないように気を付けていますが、失礼があったら優しく教えていただきたいガラスの中年です。

 

思いついた事をポツポツ投げたり、ブログなんかのリンクを貼って投げたりしているわけなんですが、まぁ地味なアカウントです。

 

そんなアカウントでも見てくださる方が時々はいらっしゃって、さらに時々は反応してくださる方もいらっしゃいます。

1人が好きだけど気にしてもらうのも好きという、面倒くさい女のような、都合の良い女のような気質の私としては、ちょうどよい感じで楽しんでます。

 

 

ツイッター、色々な方がやってらっしゃいますよね。

 その昔トランプ大統領ツイッターで重要な話をポンポコ発信するのを見て「正気か」と思った記憶がありますが

(オバマ大統領時代にフォローして毎日訳して読んでたら英語が解るようになるかな、と思いながら、トランプ政権でもやってませんすいません)

老若男女ジャンルも国籍も飛び越えて様々な方の言葉を拾う事ができます。

 

ここで面白いと感じた方の本を読んだり調べたりするのがまた面白くて、今も気になる本が数冊、観たい映画が何本かあります。

 

ある意味出会い系ですね。

新しい知識や考え方に出会える。

そういう出会いなら喜んで首を突っ込んでいきたい。

 

 

同じように、見なくていい知りたくない情報も飛び込んできます。

事件にならないけれど誰かが深く傷付いた話とか、自分の子供達がこういう物に触れるのは親として不整脈を起こしそうだと感じる動きとか。

知らなかったニュースを知る事もあるし、えらく偏った言葉の棘に勝手に傷つく事もあるし、むき出しの悪意と無礼に関係ない自分まで怒りを覚えたりする事も。

 

 

匿名で通るネットの特性として仕方がない部分はありますが、ネットリンチのような個人情報に関する問題に関しては特に、どうにかならないかな思います。

 

拳を振り上げて糾弾したい気持ちはわかるけれど、加害者が被害者になってしまうのはよくないと思うのです。

あくまでも完全な加害者として法治国家で裁かれるべきだと。

そして、ネットリンチを無くすと同時に多くの人が納得していないような量刑や法律や再犯率を下げる方法に関して話し合いがなされると良いですね。

 

 

 

 

とかなんとか言ってたら、ブクログで書いた北康利さんの「胆斗の人」のツイートに、北康利さんご本人がいいねしてくださいまして。

 

変な声出ましたよね。

ファンなので。

 

いやー、ツイッターってホントに外界と繋がってるんですね……。

ほぼ壁打ち状態のアカウントなので、まさかご本人に届くとは。

 

ありがとうございます、応援してます。

付箋貼りまくって読ませていただいてます。

 

 

北康利さんの本はおじさん萌えの方にオススメです。

皆さん凄まじく良い男な上にどこか可愛らしく感じられる描写で、作者さんの愛情故なのか、単に「凄い事をした人」ではない魅力たっぷりのおじさんに出会えます。

 

 

私、背中で語る系の古いおじさんに弱くてですね。

初代ウルトラマンもそうなんですけど、

「心の中に葛藤を抱えつつも他人のために自分を犠牲にしてでも進まざるをえない」

という心意気の方が大好きなんです。

何かを成し遂げる方は皆さん大なり小なりそういう部分があると思うんですが、年を取るごとに、その心中を思って込み上げるものがありまして。

 

そんな私を悶えさせるいいおじさんが並ぶ北康利さんの著書、オススメです。

 

 

 

胆斗の人 太田垣士郎 黒四(クロヨン)で龍になった男

胆斗の人 太田垣士郎 黒四(クロヨン)で龍になった男

 

 

若い頃がまた美形でらっしゃるんですのよ、太田垣さん。

間違いなくモテる。

 

 

 

あと、天にツバ吐くじゃないですけども、見られてないと思っても見られているのがツイッター

 

 

私も気を付けるし、子供がやり始めたら

「必ず誰かに見られてるんだから、見られてまずいと思うような事は絶対書いてはいけない」

と、グリグリ伝える所存です。

 

 

 

銀行王 安田善次郎: 陰徳を積む (新潮文庫)

銀行王 安田善次郎: 陰徳を積む (新潮文庫)

 

 

 

次はこれを読みたいんですよねぇ。

 

 

 

天災と高齢化とちょっと先はみんな我が身ということ

千葉の台風による災害、何もできませんがちょっとずつ募金します。

米農家で牛飼いの出身としては、

ビニールハウスが壊れたと聞けば心臓が痛くなり、

米を乾燥させる乾燥機が電力無しで動かないと聞けば胃が悲鳴を上げ、

牛に水をあげられなくてどうしようもないと聞くと力ない悲鳴が漏れます。

 

 

こういう大きな損失は農家にとっては今年1年の収穫だけの問題ではなく、修理や新しく建て直す設備投資や借金の返済に関わるので、どうにもしようがないから借金を抱えたまま家業をやめるしかないとか、比喩ではなく生きるか死ぬかの大問題になります。

政府が動いて救済措置が取られますように。

 

 

高齢過疎の町出身だから感じた怖さ

 

私の出身は、見える限りに田んぼが続いて地平線には高い山があるような田舎です。

出身小学校と高校は合併により無くなり、中学は町に1つしかありませんでした。

私がいた20年前も高齢化だ過疎化だと言われてましたが、その頃はまだまだ賑やかだったと言わざるをえない程に高齢過疎地域になっております。

 

今回の台風で「倒木が邪魔で身動きが取れないし誰も様子を見にすら来ない」という地域が問題になっています。

どうもイマイチ報道が少なめですが(なくはない。けど、少ないと思います) 、同じ台風が来たら実家が間違いなくこうなる私としては他人事ではありません。

 

誰も様子を見にすら来ない。

この絶望感たるやどうしようもないです。

お役所仕事でも何でもとにかく、

責任のある仕事をしている人間が来て自分達の存在を知ってくれる

これだけで安心感が物凄くあるんですよね。

すぐに水も電気も届かなくても、いる事を知っていてくれればいつかは助かると信じられるから。

 

被害を受けた地域が広すぎて手が回らないというのは確かにあったと思いますが、でもやっぱり、もうちょっとやりようがあったのでは? と感じてしまいます。

テレビで聞いたんですが、

まずは全ての道路を車1台分の広さ分通すべきだ

という話がありました。

街から山村までとにかく全ての道路を車1台分だけ通す。

そうすれば全域の被害状況を見て回る事ができるし、物資の運搬もできるようになるし、家から人が動けるようになるから、と。

確かにそうすれば前述のような状態の方が生まれる事は無くなりそうです。

 

 

待つだけというのは厳しい

 

でも、実際に広い地域でこのような状態になったとしたら。

ただ座して待つだけでは、いつまで経っても救助も生存確認もしてもらえない確率が高いです。

特に人口が多い地域は混乱も大きいので、公の力が隅々まで行き届くまでにはどれだけかかるかわかりません。

ある程度自力でどうにかできないと厳しいのが現実ではないでしょうか。

倒木があるなら切って退かすくらいはできた方が良さそうです。

 

 

が、それには道具と知識と技術が必要になります。

体力もいります。

うちの父は様々な重機を使いこなし、小屋を建てるくらいの能力もある人です。(普通の農家です)

恐らくうちが被災した場合は、父が重機やチェーンソーなんかを持ち出して自力である程度の事をやると思います。

年齢的に体力に不安がありますが、父ならやる。

そういう存在を身近に持って力強く感じている者としては、必ず来る天災に対して各自、ある程度の物資、技能の準備が必要なのではないかと思うのです。

 

重機や道具をいざという時に協力してもらう会社を地域で決めておくとか、最低限の物を保有&保管しておくとか、それらの使い方を年に1度なり半年に1度なり集まって練習しておくとか、そういう事が自衛のため、家族を守るために必要な時代なんじゃないかと思ったんです。

 

 

あれ? そういうのあったな? 消防団か!

 

色々面倒だと不人気な消防団。高齢化もあり存続が危ぶまれている組織ですが、こうなってくるときちんと機能していた方が良さそうです。

PTAもそうですけど、存在自体が悪なわけではなく、時代に合わない思想が邪魔をしているだけで、存在としてはとてもとても良い組織だと思うんです。

子供のため、地域のためになる事に大人が動くのは素晴らしい事。

でもみんな忙しいし、無駄は省きたい。

じゃあ、本当に外せない部分だけ残して、みんながやりたくないと思ってしまう部分は削いだら良い。

無駄な飲み会とか意味のない集まりとか妙な大会とか、そういうのは取っ払って、危機管理に特化した本来の仕事のみをちゃんとできる組織として継続させたほうが良い。

 

面倒だしやりたくないけど、やらなかったら有事に自分達が困るんですもん。

 

土のうの作り方と積み方とか、木の切り方とか、ロープの結び方や屋根にシートをかける方法とか、重機や機械の扱い方とか、そういういざという時に使える技術をみんなで練習しておけば、自力で助かる事もできるし人も救える。

 

難しいけれど、不可能ではないと思う。

 

でも日本は高齢化待ったなし

 

と、思いましたが。

 

ふと怖くなったのが、日本はガンガン高齢化社会になっているという事。

高齢者ばかりの国に大きな災害が起きたら、消防団がどうこう言うレベルじゃない。

復旧作業をするのも高齢者。

大勢の年金生活者が家を無くして行き場が無くなる。

国からお金をもらおうにも、国にもお金が無い。納税する若い人がいないから。

 

災害後の復興も難しい。それを担う若い人がいないから。

 

その図を思い浮かべるのが容易いのは、私がそういう町の出身だからでしょう。

多分、東京生まれ東京育ちの人には解らないと思う。想像もできないと思います。

肌で感じてきた高齢過疎地域の人間と都会の人は、あまりに差がありすぎる。

1ヶ月田舎に住んだら、別の日本がみえますよ。

私、都会の子供と地方の子供は交換留学させた方がいいと思ってます。

現実が見えるから。

で、日本全国で若い力で解決策を模索していただきたい。応援するので。

 

 

高齢化ヤバいって言うけど、本当にヤバい。

地域格差ヤバいって言うけど、本当にヤバい。

最近の自然災害ヤバいって言うけど、本当にヤバい。

 

 

それらがタッグを組んで襲ってくる現実、マジでヤバい。

 

 

何ができるかどうしたらいいか、具体的には解らないけども、まず危機感を持つこと、知ることからかなと思います。

人間一生勉強っていうけど、しみじみとそうですね。

って思うけど、

最近物を読むのに目が滑るんです。

脳みそのシワも顔のシワに反比例して減ってます。

 

んあ~

少年老い易く学成り難しを身を持って知る。

 

 

 

せめて備蓄しておくくらいは、という事で、乳アレルギー持ちの息子が食べられるアルファ米を買い置きしてます。

 

食物アレルギーがある方は絶対に食料備蓄しておかないと駄目です。

5年経って使わなかったら有り難いと拝む、保険みたいな存在。

息子と夫にホコリのアレルギーもあるので、目薬なんかも買い置きしないといけない。

 

 

来ないのが1番だけど、来るものは来ますからね……。

備蓄は貯金と一緒です。

やっときましょう。

 

 

 

 

 

みんな大好き おっぱいの話

産院にいらした義父の第一声が

「母乳は出ているか」

で、わ〜ネットで見たことあるクソ台詞ゥ〜! と思いながらも冷静に

「出てますね」

と応えた高齢出産嫁です。

 

出産を控えた奥様がいらっしゃる旦那様。

母乳の話は地雷です。下手すると死ぬまで引きずりますし下手せずとも死ぬまで引きずりますので、親御さんがお見舞いにいらっしゃる際には先に

「おっぱいに関する話はセクハラである」

という旨を言い含めておいていただけると幸いです。

 

出産すると急におっぱいが母乳工場の扱いになるため、未出産女性に言わないような台詞を言うようになりがちですが、おっぱいはおっぱいです。

形が変わり色が変わり、しかしそれでもおっぱいなのです。

 

 

なぜ唐突にそんな話を始めたかと言いますと、本日が娘の2歳の歯科検診だったからです。

歯科検診とおっぱいと何のつながりが、とお思いの方。繋がるのです。

虫歯の原因は口の中が酸性になって歯が溶ける事です。

食べ物を食べた直後から口の中が酸性になり、ある程度の時間を経て中和されていきます。

ダラダラと口に物を運んでいると中和が間に合わず、常に酸性の状態になってしまう。

そうすると歯が溶け続けるわけですから、虫歯になるんですね。

何かといえば「おっぱい〜おっぱい〜」と抱きついてきてドリンクバー状態の娘。

虫歯リスク高めです。

 

 

はい、まだ授乳してます

 

2歳ともなれば大体の子が断乳、卒乳しています。

お母さんが働くとなれば授乳できないですし、何なら自分から母乳を拒否して離乳食をもりもり食べる素晴らしいお子さんもたくさんいらっしゃいます。

羨ましい。

 

うちは、息子も2歳半まで母乳を飲んでました。

よし今日から卒乳チャレンジだ! と決めて、授乳せずに寝つかせる事に成功。

したらば真夜中に「お腹が空いた」と言って泣きながら起き、うどんを食べさせたら落ち着いてまた眠り、翌日から卒乳完了でした。

 

娘は現在ジャスト2歳。あと半年の猶予があります(兄と照らし合わせれば)。

しかしながら、上の子がいると上の子の食べている物を欲しがるのが下の子。

どうしても甘い物の解禁が早めになりがちです。

飴とかクッキーとか、上の子にはあげていなかったものも食べちゃってます。

そう、虫歯リスク高めです。

その上でこまめに授乳されているのだから、さらに倍です。

 

言われるだろうなと思ってはいましたが、案の定歯科検診で言われてしまった

「そろそろ卒業した方がいいかもね〜」

というお言葉。

そりゃそうですよねー! 私も早くお酒飲みたいですし、夏のハイボールが駄目だったので冬の熱燗は間に合うと嬉しいですしー!(自己都合)

娘は知らん顔してましたが。

2歳、おっぱいの話に敏感です。

卒業しなきゃいけないのは自分でも解ってるっぽいんですよね。

最近は授乳時にキラキラした目で見ながら「おおきいね〜」と言い、顔をうずめて「ふわふわ〜」と言ってから飲み始めます。

褒めても母乳しか出ませんよ。

って、母乳が出ればそれでいいのか。

 

 

卒乳できなくて悩む方へ

 

おっぱいには愛と希望が詰まっているので、卒業し辛いのは当たり前です。

声高に「いつまででも好きなだけ飲ませていいじゃない!」と叫ぶ必要はないですが、「やめさせられない、どうしよう!」と悩む必要もないと思います。

いつかは飲まなくなるんだから、長い人生の数年間おっぱいくわえててもいいじゃないですか。

ぐらいの気持ちで付き合わないとしんどいので、ゆるくいきましょう。

 

 

 

 

あんまりおっぱいおっぱい書いていてはてなブログに消されないかと心配になり、試しに調べてみましたが、多分大丈夫っぽい。

 

はてなブログでは大丈夫でも、とかく産後の母乳話は母にとって地雷ですのでお気を付けください。

 

特に義父に言われるのはもうホントに、ホントに。

 

 

 

今こそ半年ROMれの優しさを

 

私がネットをやり始めたのは、今は懐かしい招待制のmixiに招待してもらった時からです。

ちょうどその頃実家にパソコンとネット環境が揃い、一人暮らしのアパート(隣町で一人暮らしをしてました)から車で実家に通ってネットを触ってました。

 

しばらくして付き合い同棲し始めたのが(転がり込んで来たとも言う)今の夫で、これがオンラインゲーム大好きのネットにどっぷり男子。

つられてネットを使ううちにすっかり沼にハマってました。

 

その頃は2ちゃんねるが凄く面白い頃でしたが、素人には怖い所でもあり、私自身が覗くようになったのはかなり後になってからです。

 

 

昔のオタクは厳しかった

 

そもそもオタク気質な私。

学生時代はがっつりオタクとして暮らしてましたが、この頃、90年代までのオタクは厳しいものでした。

 

なぜなら、情報収集が鬼の様に大変な時代だったから。

 

オタクは基本的に「知りたい」「持ちたい」生き物です。

1つ知れば10知りたい。知れば語りたいし、語れば上が居ることを知るから更に知りたくなる。

それにまつわる物は持ちたい、集めたい。

今もお金がかかるオタク趣味ですが、昔は「インターネットで全部調べられるし家でポチーで何でも買える」という状況ではないので、情報を集めるためには外に出なければならないし、買いに行くためのお金もかかる。

時間も手間もめちゃくちゃかかりました。

 

その状態の中でオタクを極めている方々は、そりゃあもう物凄かったんです。

かけている情熱も手間も金額も時間もケタが違うわけで、その本気度たるや推して知るべしです。

 

音楽やオシャレに対してオタクな人もそうでした。

だから、当時オシャレな人は本当にオシャレだった。

新旧様々な映画や音楽を知っていたり、読む本のジャンルが幅広かったり、音楽を体系化して語れたり、その上で服装が独創的だったりしていて、めちゃくちゃカッコよかったです。

 

アニメやマンガ、ゲームのオタクも同じです。

新旧作品に精通し、作られた背景や製作者のコメントまで読み込み、作品そのものを深く知った上で自分の意見も持つ。

費やす時間が半端じゃないし、掘り下げるうえでそこにまつわる物事の知識も「そんなにか!」ってほどに貯えられている。

その方が楽しめるから、自然にそうなる。それがオタクです。

 

今もかっこいいと思うのは、その時期にお兄さんお姉さんだった世代の人が多いかもしれない。

現在40代50代辺りの方々。

 

 

だからハードルが高かった

 

そんな人達を「オタク」と認識していたので、自分をオタクだと言うのはちょっと憚られるものがありました。

イメージが今のように良いものではなかったのも大いにあります。

オタク=ダサい暗い

でしたし。(実際私はそうだったから何も言えねぇ)

 

今はみんなかるーく「オタクです!」と言うし、何ならオタクですというのが武器になるような空気さえあります。

 

で、時折「そんな知識でオタク名乗るな」とか炎上してたりするんですけど。

オタクの幅が広くなったから、定義が難しくなりましたね。

アニメ観てゲームしてコスプレして動画観て同人誌描いて読んで、それだけがオタクじゃないんだよなーと、ちょっと思ってしまう中年。

抉るような知識欲や収集欲と、掘りすぎて貫通するくらいの考察のぶつけ合い、憧れの目で見てました。

 

今もそういう人はいるのだけれども、目立たなくなってる気がします。

長文より短文が喜ばれるようになると、意見のぶつけ合いが難しくなるというのもあるのかな。

 

インターネット現る

 

さて現れたインターネット。

これがまぁ便利なのなんのってホントにヤバい。

情報も商品もすぐ手に入るし、文通しなくても秒で意見交換ができる。

ヤバい。語彙が死ぬほどヤヴァい。

 

同時に、オタクが浅く広い存在になってきました。

頑張らなくても必要なモノが必要なだけ手に入るようになって、活動も容易になり、交流も簡単になって、裾野が広がったからですかね?

 

ここで爆発的人気を誇るのが、2ちゃんねるです。

掲示板といえば! の、2ちゃんねる

色々問題もありましたが、真っ黒けな問題あり書き込みから今夜の夕飯のメニューまで何でもありで、そりゃあ人気が出るよねという存在でした。

古いオタクもその辺の若人も入り混じり、みんな楽しいごった煮みたいな、闇鍋みたいな場所。

 

そんな2ちゃんねるも、昔はもっと厳しかったイメージです。

諸先輩方ががっつりガードしていて、同じ土俵で会話ができない相手には「半年ROMれ」という言葉がありました。

 

お前は半年間発言せずに黙って見とけ、って意味です。

 

これ、当時見た時は「おっかない世界だなー」と思ってました。

怒られてるじゃん怖っ! と、リアルに半年(以上)ROMってました。

 

でも今思うとこれ、優しいんですよね。

要らんこと言っていじめられる前に、落ち着いて流れと背景を読んでこい

それ以上書き込むと痛い目見るから、ちょっと落ち着いて勉強してこい

悪い流れから身を引かせてお互いを守るための心遣いなんです。

半年経ったら来てもいいわけだから、永久追放じゃないんですよ。

優しい。凄く優しい。

オタクの厳しい愛情を感じます。

 

 

今こそ半年ROMれが大事かも

 

あっちこっちで炎上しているSNS

 

これ、まさに半年ROMれだと思うんです。

 

好きな事を言うのも見せるのも悪い事じゃないけれど、誰かを嫌な気持ちにさせると何十倍、何百倍、何万倍になって真っ直ぐ返ってくるのがネットの怖い所です。

書きながら私も怖いんですけど。

 

これはヤバいのか、こういうのは面白いのか、これは通報されるのか、これがバズるのか。

自分が同じような事をしたらどうなるのかを想像するために、モデルケースをたくさん見た方が良い。

人のふり見て我がふり直すためにも、ROMるって大事です。

 

ツイッターリツイートとか、ついつい感情に任せて安易にやりそうになるんですけど、いやまてこいつぁ深夜のラブレターだぞと。

気持ちの盛り上がるままにやったら朝起きて後悔するやつだぞと。

あっちこっちを覗きながらぐっと抑える中年女性です。

 

やって良いこと悪いこと、様々な情報が溢れかえるインターネット。

ROMって知って考えて、実際に行動する前にまず立ち止まってみる。

子供がネットに繋がる時にはこの精神を伝えておこうと思ってます。

簡単に黒歴史を作り上げ、ネットタトゥーなんておっっそろしい物がある時代。

半年ROMれと言ってくれる先輩がいるありがたさが、今沁みるのです。

 

今の社会でバイトテロやら暴行投稿が問題になっているので、うちの子供達がネット社会に触れる頃にはそういうのは終わってるかな。

 

で、もっと複雑で面倒な問題がまた起こるんでしょう。

半年ROMれば何とかなるような状況だと助かるんですけど。

母ちゃん、今の流れにすらついて行けてないのよ……頑張るけど……。

 

 

 

 

2ちゃんねるのまとめ本は著作権とかで揉めてましたけども、立ち読みできない面白さ、泣かせ力でした。

 

顔文字のバリエーションも凄かったなー。

今使うとおじさん扱いされるらしいですよ(´・ω・`)ショボーン

 

結婚12年目が考えるアレクサ男

アレクサのCM、各所方面から色々言われて流れなくなると思ったのですが、色々言われているけどまだ流れているようです。

 

ざっくり言うと

よい歳で収入も良さそうな独身男性が、アレクサに頼りながら彼女のために「母親の味付けの肉じゃがを母親の指示を仰ぎながら作る」というのがストーリーです。

最後にはアレクサにデートに合う曲を選ばせるんですが、そこはお前が調べて準備しとけよ! と強く思いました。

音楽と本棚はその人を表すので、アレクサに良さげなものを選ばせるなんて全く魅力を感じない。

どんな曲でもいいから自力で探して、選んで悩んで、ちょっと恥じらいつつも胸を張って流せ。

 

 

 とまぁそんなこんなで、初めて見たときは気持ち悪ッ! と思いました。

「母さんの味にならないよぉー」

ならないよぉ〜、じゃないよ、なんやねんその語尾は! ぶりっ子か!

画面の向こうの母さんとのやり取りからは、常に母子で連絡を密に取ってる感が臭ってくる。

2人の身なりが綺麗であるがゆえに育ちの良さが感じられ、育ちの良さが感じられるだけに「ママとお坊っちゃん感」が強く出てしまう。

要するに、マザコンの日常のひとコマを見せられたようで嫌だ、と感じたんですね。

 

父親も一緒に映っていたら、両親と息子で家族仲が良いのねとほのぼの見られたと思うんですが、なぜ出さなかったのか。

黙って画面の端で2人を見てるだけでいいから、いれば良かったのに。

 

 

結婚12年目子供2人の主婦になってアレクサ男を見ると

 

このCMは独身時代、子無し時代に見たらもっともっと嫌悪感があったと思う。

じゃあ今はどうかと言うと、最初は気持ち悪ッ! と思ったけれども、しかしなぁと考える余裕ができました。

悪いばかりじゃないんですよ、アレクサ男。

 

アレクサ男の良い所

 

彼女が作った肉じゃがに対して

「母さんの味になってないよぉー」

だったらもう一刀両断即断罪おさらば二度とその面見せるんじゃねぇぞってなもんですが、彼はそうではないんです。

自分で作った肉じゃがが理想の味にならないから

「母さんの味にならないよー」

なんです。

この2つは天と地ほども違う。

 

自分で作って自分に文句を言う分には全く構わないんです。

「でもこれも美味しいよ、作ってくれてありがとう」

と、彼女も気持ちよく言えるわけですよ。

家庭料理を作れるアレクサ男は有能です。共働きも産前産後も料理に関しては安泰です。

 

そして、彼女が来たら母親との通話をバッサリ切る。

母親に対して酷いという話もあるようですが、思春期以降中年未満の男性としては当たり前の感覚じゃないですかね?

母親も「あの子はまったくもう!」かなんか言って、上手くやんなさいよ〜、と遠くから心中で応援するくらいでちょうど良いでしょう。

これが高齢の弱りきった寂しい母親相手なら駄目でしょうけど、若々しく元気なあのお母様ならば切って正解です。

中にはこの通話を切れない男性もいるんですよ。

「母さんに料理手伝ってもらっててさー。あ、3人で食べようよ、通話このままで!」

って言い出す男性、絶対にいる。

そして恐らく画面の向こうのお母様はそれを喜ぶタイプである。

嬉々として盛り上がる母息子を見ながら「私は何をしに来たのだろう……」と重い箸を動かす女性が見える。見えますよ。

しかしこのアレクサ男はそうしない。

軽い調子であっさりと母親を切る。

このスタンスが取れるかどうかは、結婚したら大きいです。

 

 

嫁姑のストレスは夫の立ち回りで変わる

 

グイグイ来るタイプの姑に対してなんの文句も無い嫁は存在しません。

どんな良い人であっても、世代も背景も違う人間です。

しかも、姑にとっては何十年もかけて作り上げてきた家族。

そこに急に見ず知らずの若い女性が外から入って来るわけだから、お互いに拒絶反応があって当然なんです。

 

じゃあどうするかというと、夫であり息子である人間が間で調整するんです。

 

アレクサ男は面倒な母親を一旦切って相手の女性としっかり向き合うことを選択した。

それができる男ではあるわけです。

「ねぇ、お義母さんの事なんだけど……」

と妻に言われた時に、母親に対してどう出るか。

アレクサ男、意外に妻の味方ができるかもしれない。

味方のフリをしながら陰で母親とも連絡を取り、上手く調整するくらいの芸当をこなすかもしれない。

だって、味付け済みの白滝入り肉じゃがを美味しくカレーに変えてしまう器用さがあるのだから。

いける。このアレクサ男ならいける。

 

 

アレクサ男と結婚したら

 

今まで何度も彼女と別れていることを匂わせる母親のセリフがありましたが、アレクサ男はなぜ今までの彼女と続いていないんでしょうか。

 

ひとりの女性と続かない男だと聞くと不安になりますが、今まで失敗し続けてきたからこそ自力で肉じゃがを作り、母親との通話を切るようになったのかもしれません。

アレクサ男は学習してきたのかもしれない。自分がどうすべきなのかを。

体験からの学びは強いです。経験と失敗は宝です。

そう、アレクサ男の最後の女になれば大当たりなのかもしれないのです。

 

あの住まいであの生活を送るだけの収入を得て、家事をこなし、母親との距離を取ることを学んだアレクサ男。

結婚するにはとても良い相手かもしれません。

母親は失礼ながらちょっと面倒臭そうですが、アレクサ男がうまく調整してくれれば大丈夫でしょう。

お互い良い距離感で上手く付き合っていけるかもしれません。

 

そう考えてあのCMを見れば、嫌悪感が和らぐ気がしませんか?

 

和らげたからどうってこともないんですけど。所詮CMだし。

 

しかしやはり、BGMをアレクサに丸投げなのだけは駄目だわ〜。

あれが1番嫌だった。

あれだけは擁護できない。絶対自分でなんとかするべき。

 

 

 

 

未だに機械に声を掛けて仕事をさせる事に抵抗があるのですが、これが人型や生き物の形をしたデバイスになったら声掛けまくる自信があります。

 

 

日本力 外の人が見るからこそ解ることがある

 

私には何度も読み返す本はあまりなくて、大体1度、多くて2度読むか読まないかなんですが、「日本力」は何度も読んでます。

 

松岡正剛さんとエバレット・ブラウンさんの対談で進んでいく本になります。

日本に詳しい海外の方って、日本人よりずっと日本を掘り下げて勉強しつつも視点が違うので、出てくる意見が勉強になります。

 

YOUは何しに日本へって番組をたまーに観るんですけど、あれも面白い。

「日本を持ち上げる番組が多くて気持ち悪い」なんて意見も聞きますが、自分が知らなかった良い部分を外から指摘されて気付くというのは悪い事じゃないです。

大事なのは「持ち上げられているのは自分自身ではないという現実」を忘れない事かなと。

そして「自分の存在するコミュニティが外からそう見られている事を認識した上で、じゃあこれから自分自身はどうしていくべきか」を考え、行動していく事かなと思ってます。

日本人の技術は素晴らしいとか言われても、私自身には何の技術も無いのよねという自覚。

日本の文化である折り紙を教える事もできない(鶴と手裏剣だけ折れるけど)し、着物の着付けはできないし、神道と仏教の違いもよくわからないし、俳句の決まりも字数と季語があるくらいしか知らないし、禅も茶道もかじったことすらないし。

じゃあどうしようかな、そもそも日本って何なんだろう?

 そう考えて、読む本の幅が広がりました。

「日本人なのに白川静さんを知らないなんて!」

という話が載っていて、浅学で初めてお聞きするお名前だったので調べてみたり。

おかげさまで漢字の面白さを教えていただきました。

 

 

コスプレは現代の祭りであるという話は同じ事を考えていたので、ですよね! ってなりました。

メイクをし、人間以外のものになる。

これ、昔から日本にあるやつだなと思ってたんです。

コスプレは歌舞伎、芸者、宝塚などにも繋がると書かれていて、なるほどなぁと。

ルーズソックスと着物の半襟が同じであるという話も凄く腑に落ちる。

 

難しい話なのかと思われるかもしれませんが、全然です。

読みやすいしわかりやすいし、身近なこれがそんなものに繋がるの? っていう話が多くて物凄く面白いです。

「日本人は無宗教だというけれども、古神道やモダン・アニミズムAKIRAエヴァンゲリオン仮面ライダーにも少女マンガにもある」

なんて話もあって、ご両人の知識の世界の広さに、さすが頭のいい人は違うわ! と思いました。

どこまで世界を把握してらっしゃるんだろう。

一晩中聞けるわ〜。

たまらない!

 

 

 

エバレットさんは写真家で、中島デコさんというマクロビオティックなどで有名な方の旦那さんです。

私は元々デコさんの方の著書などを読んでいたので、読み始めて知った時に「繋がるもんだなー」と驚きました。

本を読んでいて面白いのは、こうして繋がっていくところです。

こちらを読んで気になった話を調べるために次の本を読む。そこで興味を持った話を調べるために次の本を読む。

すると不思議なもので、なんの気無しに手に取った本がそれらの本と繋がってたりする。

引き寄せの法則じゃないですけど、それらが創る世界にまぜてもらえるようになるんだと思います。

 学ぶことの面白さってこういう所にあったのかーと、学生を遥か遠く過ぎて気付くという。

いんや面白い。

 

 

ちなみに2010年の発行ですが、今読んでも全く古くないです。

10年経っても状況が変わっていないという事なのが良いのか悪いのか、ですが。

 

 

 

 

日本力

日本力

 

 

「ふよぬけ」を読んで、求めていたのは実用書だと気付いた話

 

夫の扶養からぬけだしたい

夫の扶養からぬけだしたい

 

 

 

夫の扶養からぬけだしたい

 

そのものズバリのタイトルです。

ゆむいさんが書かれた(描かれた)エッセイマンガで、色々な所で宣伝を見て気になった本でした。

本屋ではなかなか手に取ることができず、さりとて電子書籍は肌に合わず、しかしながら家に置いておいて夫に見られたら気まずいなと悩み。

 

 

だってもう題名が。

 

専業主婦の私が持ってたら、夫婦会議が即時開かれるやつですやん。

 

 

でも、私の気持ちど真ん中のタイトルでもありまして。

専業主婦、良いんだけど良くないんですよ。

夫婦関係は悪くはないと思うんですが、妻の立ち位置がちょっと、自分的にこのままではいけないと感じる事が増えまして。

 

読めた 読んだ おや......?

 

何やかやありつつ、紙の本で入手成功。

袋に入れたまま隠して保存、こっそり読みました。

思春期男子のエロ本か。

今どきはデジタルなんでしょうけどね。知らんですけどね。

 

で、読みました。

うーん。

作者さんの怒りがダイレクトに伝わってきます。

確かSNSからの書籍化だったと思うのですが、この勢いをリアルタイムで追っていたら物凄く盛り上がったと思います。

 

なんですが、落ち着いた状況で書籍として読むと、怒りと苛立ちが迸っているだけで、薄い、と感じました。

掘り下げが欲しかった。

旦那さん、仕事が大変なのは分かるけど悪意なくモラハラ

奥さんは多分あまり器用ではない。

そりゃぶつかるよなと。

旦那さんがゆむいさんに夢をおっかぶせていた辺り、ちょっとうちの夫と似ていて

「あ~」

ってなったりして面白く読みましたが、薄い。

 

同じ様な時期に「離婚してもいいですか」というマンガも出ているんですが、この方は余白でも物を語るタイプの方で、あっさりした絵に少ない文字数でもずっしりしてるんです。

益田ミリさんも同じタイプです。好きです。

そういう方の本が好きでこの本を読むと、薄い、軽い、と感じます。

良くも悪くも学生さんみたいだと思いました。

 

タイプの違う2人のご友人が出てくるのですが、この人達で続編を描いたら面白いんじゃないかな。

闇が深そうなんですわ、2人とも。

 

絵がとても可愛らしいので、これから伸びる方なんだと思いました。

っておい、お前は何様だ!って話なんですけども。あくまでも感想なのですいません。

 

 

私が求めていたのは、書かれていない部分だった

 

ゆむいさんは仕事を得るために奔走し、イラストレーターとして扶養を抜け出します。

 

ここ、あっさりなんです。

 

私は、「どうやって扶養を抜けたのか」が知りたかったんですね。

そこの奮闘が見たかったし、それを支えにしたいと思って購入したんです。読んでから気付いたんですけど。

 

でも、割とするーんと稼げるようになっている。

そこ、もっと頑張った感出して良くない? 努力しながら前進した所、推しても良くない!? 謙遜しないで!! 

 

だって、幼児抱えてのイラスト仕事ってかなりしんどいですよ。

そもそも本では子供の存在感も薄いんですけども、実際に家にいたら存在感の塊だから。

そういう大変な事、稼ぐための仕事の事が読みたかったんですね、私。

 

 

この本はゆむいさんご夫婦の関係がメインであって、扶養を抜けることがメインではないんです。

だから、ゆむいさんが悪いのではなく、私が勝手に勘違いをしたんですよ。

よくあるやつ。

 

私が求めていたのは、扶養を抜けるための実用書だった。

 

切実かよ!

 

 

 

そんなふよぬけ体験でした。

 

絵が凄く可愛いです。

 

次は明るい話でお会いしたいなと思います。