とりのんち

中年女性がブーブー言ってます。

ケーキの切れない非行少年たち

 

 

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

 

 

 

あの時のあの人はこれだったのかもしれない、と思う本。

 

私の身内に「おそらく知的ボーダーもしくは何らかの障害がある。けれども放置されたがゆえに何のサポートも無く、就業経験は一瞬で(即辞めた)長らく引きこもり状態であった方」がいらっしゃるので、読んでいて力が入りました。(引きこもりではありましたが真っ当に生き、現在は働いてらっしゃいますので本書とはまた違うのですが)

したがって今回、いつにも増してうるさいブログです。

スッキリするためだけに書きます。

 

 

荒れる子供は、小学生の間に上手く手助けしてあげればそれ以降荒れずに済む(荒れにくい)という話を聞いたことがあります。
中学以降は行動範囲が広くなるなどの理由から「悪い人」との関わりができやすくなるため、小学生の間が鍵である、というような話でした。

 

この本を読んで、小学生の時点で荒れる(外れてしまう)子供の中には知的ボーダーで苦しむ子や、発達、認知に障害がある子がいるのかもしれないと思いました。
非行少年もですが、学級崩壊の原因になっている子供の中にも当てはまる子がいるのではないだろうか、と。

ならば、中学に上がる前に気付いて導く事が重要なのではないだろうか。

 

小学生時代に気付き、適切に対応することができたら、ぐっと生きやすくなる子供が増えるかもしれない。
著者が対応した子供達の中には、その特性故に激しく虐められ、そのストレスから非行や犯罪行為に向かう子供が多かったという事なので、この子達を救うことでいじめ被害者も減らす事ができるのではないか。

 

特に苦しいと感じたのが、いじめ被害のストレスが幼い女児への性犯罪に結びついているという話です(性被害については男児も危険性がある事を絶対に忘れてはいけない)。

この本ではさらりと書いてありましたが(そこにフォーカスする本ではないので当然です)、これは根絶してほしいです。
ガンガン人と金を入れて幼い時に掬い上げて、教育療育して、社会で平穏に生きていける人間として育ててほしい。

最後の方に、少年達が立ち直り納税者として生きる事ができれば何千億円もの税収になるという話がありました。
性被害により通院投薬、ひきこもり、自ら命を断つなどで納税どころか医療費がかかる上に社会生活を送れなくなる方もいらっしゃいます。
その数はかなり多いはずです。
口外せずに把握もされず、孤独に闘う方も多いでしょう。

この被害が無くなったら、何千億円なんてレベルではない収入と、医療費削減ができるのでは。

 被害者も加害者も出さないためにできる事があり、将来的に税収アップ&医療費削減になるという切り口から考えたら、これはもう未来への投資でしかない。

 

教育にお金をかけるというと高等教育に目が行きますが、下支えをするための教育もお金をかけるべきではないでしょうか。

家庭環境に問題がある子供に対してもそうですが、子供を守る事で社会生活をきちんと送る事ができる大人が育ち、安定した社会を守ることに繋がります。

それは家庭だけでは難しく、学校だけでは不可能で、外部からのプロによるサポートと連携する事が必要だと思います。

子供を社会で育てる事で、社会が守られる。良い循環になると思う。

投資だと思ってお金をかけてほしい。

 

そして、被害者を出さないでほしいんです。

悲しい加害者も出てきてほしくない。

できることがあるならやってほしいんです。

性犯罪は再犯が多い。ならばまず初犯を止めるべき。

そのための一助に、この本の内容がなるのではないでしょうか。

 

 

把握すること、対応すること、それを親だけでなく社会が助けること。

これはものすごく多くの人の心と身体と生活と精神を救います。

救われた人が社会で働き、経済を動かします。

こういう事は、税金を流し込んで良いところだと思う。

誰かのためが、みんなのためになるのだから。

 

 

 

  

 

私の身内におそらくボーダーの方がいらっしゃると書きましたが、その方の親兄弟は「小さい時に熱を出したせいでおかしくなった」以外のことを言いません。

本人が高齢者に近い年齢ですので、その親となれば推して知るべしな年齢。

知識もないので仕方がない部分もあるのかもしれませんが、とにかく頑なです。

そんな家族を見ていて、果たして私は大丈夫なのだろうかと不安に感じる事もあります。自分や子供に対して気付いていない所があるのではないか、と。

 

普通の人と違う事を恥じる必要はないです。

その人が生きていく上で、親が死んでも社会で生きていけるようにするためにどうしたら良いかを考えたらいいんです。

私の身内はおそらく内心恥じているから、行動をしてこなかった。

かわいそうな子なのだと言いながら、かわいそうな中高年にしてしまった。

ここ数年で親が弱ってきたためにやっと兄弟が動き出し、福祉の相談に行った事で作業所のような所で働くことができるようになりました。

とりあえず今回は続いているそうです。

先々どうするのか不安しかありませんが、とにかく一歩進んだのだと自分に言い聞かせています。

並びに、作業所の存在を心からありがたく思っています。

 

ありがとう、福祉。

 中高生の頃、私がいずれこの身内の世話をしなければならなくなるのだと不安で不安で仕方なかったこと、確実に10年患った摂食障害の引き金の1つでした。

ありがとう、福祉。

福祉が救うのは本人とその家族だけではありません。周辺の、かなり広い範囲の人間を救います。

 教育と福祉はお金を削るべきではないと思います。

ほんとに。

 

 

 

台東区のホームレス締め出しに思うこと

今回の台風、うちは無事でした。

実家や地元の友人達も、家屋含め皆無事だったとのことでホッとしています。

が、地元県内含め各地で河川の氾濫で泥まみれになっている地域もあり、ニュースを見るたびに苦しい気持ちになります。

どうか、寒くなる前に皆様の生活が少しでも落ち着きますように。

 

 

そんな中、台東区のホームレス締め出しが話題になっています。

住所が無いから入れません、と断られて、あの風雨の中に戻る。

普通の生活をしている私にはちょっと想像できない状況です。

 

どうなんだろうとネットで話を追いかけてみたのですが、ちょっと、一筋縄では行かない部分もあるのだなと感じます。

 

台東区のホームレスの方の中で、結核の症状がある方がいるらしいという話なんですね。

来られた方が結核かどうかは判りません。

じゃあとりあえず誰でも受け入れないと、と言うのは絶対的に正しいし簡単ですが、結核のある方と免疫力の低い高齢者や子供を同じ避難所に集めてしまうのは危険でしょう。

何度も言いますが、結核があるかどうかは判りません。

けれど、無いとも言いきれません。

結核は簡単には伝染らないという話も目にしましたが、空気感染、飛沫核感染であり、閉鎖された空間で伝染りやすいとのこと。

現場が避難所かぁ、と考えると、状況が悪いよなと思います。

 

また、ホームレスの方の中には精神疾患をお持ちの方も多いそうです。

いえ、「精神疾患をお持ちだからホームレスになってしまっている方も多い」そうです。

そういう方と同じ場所に避難することを不安に感じる方が多い場合、どうするかという話になるわけですよね。

 

精神疾患がある方全てが迷惑行為や加害行為を行うわけではありません。

ホームレスの方は放置して良いなんてのは、人でなしです。

正しい在り方としては、皆が助かるべきです。

心身が病気であれ、差別される事なく皆が助かるべきです。

ですから、公的な避難所は全ての人を受け入れるべきだと思います。 

 

しかし。

現実問題として、避難してくるのは一般人です。

心身の病気に対する正しい知識や対処法を持ち合わせた人間がどれくらいいるでしょうか。

不安に駆られた多くの人間がパニックになった時に、どうにかできるでしょうか。

避難所に来なくてはならないような事態になっている時点で、健康な人間であっても精神的に穏やかではない。

そんな状態の人間の集まりにさらなる不安要素を入れたくない、という気持ちも、私は判るのです。

そして、今までの災害時の避難所において、ホームレスの方と一般の方との間に問題が起きた過去が存在するという事実も、一緒に考えなければならないのではないかと思うのです。

避難所を運営するって物凄く大変な事だと思うので。

 

山野地区という地域があります。

いわゆる日雇労働者が集う場所で、日本3大ドヤ街の1つです。

これが台東区にあり、山谷労働センターではホームレスの方の避難受け入れを行っていたそうです。

全てから追い出されたわけではないと知って、ちょっと安心しました。

 

助ける人を選別するという事は怒られて然るべきだし、あってはならない事です。

駄目です。

でも、区の対応を責めて終わりで解決する話でも無い。

 問題の根っこを見ずに悪い所を上から叩いても、原因が消えなければ再発します。

ホームレスの方がどんな状態なのか、受け入れるとどうなるのか、受け入れるためにはどうしたら良いのか、どんな準備をしたら良いのか、ホームレスの方と事前に話し合っておく事はできないのか。

突っ込んで考えていかないと、外から正論をぶつけるだけではただの傷つけ合いになってしまう。

 

避難所問題自体は、1度全員を受け入れて内部で部屋を分ける対策をする、他の避難所に誘導するなど、他に対応の仕方があったのではないかと思います。

「区民しか入れません」

は、観光地でもある台東区として駄目です。旅行者はどうするんだという話にもなるので。

 

そもそも都内は最初から避難所が足りていないと思うんですよね。

「その避難所、被災するんじゃないの?」という場所にある建物が避難所になっていたりもします。

新しい箱物を作るべきだとは思いませんが、区と提携して非常時に開放する場所を作るなどしておいたほうが良いのではないかなぁ。

ホームレスの方がいらっしゃるのが分かっているのだから(そこは想定して情報共有しておかないといかんでしょ流石に、と思いました)、ホームレスの方に優先的に避難してもらう場所を作って周知しておくとか。

 

世田谷区ではホームレスの方に事前に避難に関するチラシを配布したそうです。

人数や居住地域を把握していて行政が頑張れば、こういう対応も可能なのだなと驚きました。 

ただ、山谷の話もあるように台東区は世田谷区と状況が違うかもしれません。

 区だけでは力が足りなければ部分的に民間と協力しても良いと思うし(炊き出しをしている方やフードバンクなどで活動している団体など)、やりようはあるのではないかと思う。

というか、やらないと困ると思う。

関東は大きな地震が来る予定もあるし、その時また同じような問題が起きないように。

 

 

 

でも本当の問題は、ホームレスがホームレスとして放置されたまま存在している事なのではないでしょうか。

 

中には確固たる意志を持ってホームレス生活をされている方もいて、そういう方は福祉の方が保護、生活再建を手伝っても元の生活に戻ってしまうそうです。

そういう選択肢もあって良いと思います。

しかし、福祉に繋がることができずやむなくホームレス生活をしている方、生活保護を足掛かりにすれば生活再建が可能な方もいらっしゃる。

そういう方は救われた方が良い。

そして、精神疾患のためにホームレスとして生活している方は、保護、治療が必要なのではないでしょうか。

 

後ろ盾がない事を良いことに犯罪に巻き込まれる、加担せざるを得なくなる事も考えられますし、結核の件のように伝染病が蔓延する原因になる可能性もある現状。

貧困ビジネスなどという「それビジネスちゃうんちゃう?」という物が存在している現状。

「放置されたホームレス」という状態こそが、考えるべき問題点なのではないかと思うのです。

 

生活保護とかセーフティネットなんかに厳しい意見のある昨今。

ホームレスは自己責任という声も聞きました。

でもほんとは、大変な人が助けられる社会のほうが良いんです。

できるかできないかは確かにあるけど、良い方を目指さなかったら堕ちるだけです。

生活保護が贅沢なのではなく、

生活保護が贅沢に見えるような生活をせざるを得ない一般人が多い現在がよろしくない」

 のです。

あなたも私もあの人も、みんな幸せなのが良いのです。

不幸比べをしてたらみんなで転がり落ちていくので。

 

 そもそも、みんな幸せになるためにみんなから集めている物があるじゃないですか。

 税金ですよ。

上の方の人達が無駄遣いして下に降りてこないのはおかしいんです。

税金は、みんなの命と生活を支えるためにあるんだから。

偉い人の人気取りや、お金を転がす遊びに使うものじゃないんですよ。

「みんな」にはホームレスの方も入るのです。

無駄遣いされた分の税金がちゃんと「みんな」に遣われてたら。

そう考えると、政治の大切さに繋がるんですよね。

 

 

 

経済学者 日本の最貧困地域に挑む

経済学者 日本の最貧困地域に挑む

 

 

 ちょうどこの本を読んでいた所だったので、山谷地区と重なって色々思うところがありました。

 

近所のホームレスの方は毎朝小さな公園をキレイに掃き掃除してくれています。

 

みんな助かるべきで、みんな助けるべきで、そのためには行政と私達自身の知識や物資の準備が必要です。

 

難しいし、大変ですけど。

 

 

台風に向けて 養生テープはどうなの?

ツイッターで養生テープを窓に貼ると良いと書かれていたので買ってきました。

 

そしたらね。

養生テープを貼ってしまうと窓ガラスの耐久力が落ちる説をこれまたツイッターで見つけまして。

 

ツイッター信じ過ぎじゃないかと言われるでしょうけれども、前者はガラス屋さんがわざわざ養生テープを貼ったガラスを割って見せてくださってるし、後者も強い台風と毎年戦う南の方に在住の方が「そんなもん貼ったこと無い」とおっしゃるので納得しちゃう。

 

 

まとめると、

 

養生テープを貼るのはガラスの飛散を防ぐためであって、強度を上げるものでは無い

 

という事らしい。

 

強風で物が飛んでくる家の人は養生テープが良いかもしれません。

雨戸があれば閉めろとの事でしたが、関東、東京なんか特にマンションが多いし雨戸なんか無いんですよねぇ。

うちも無い。

 

ちなみに我が家は上の方の階です。

悩んでます。

物が飛んでこないとは限らないんですよね、上の階でも。

うちは目の前が広場なので、木の枝とかが危ないかなと。

瓦が手裏剣のように飛んできたり、トタン屋根が突き刺さってくるという事は立地的に無さそうですが……。

 

何分、史上初の強さらしいので想像つかないんですよ….どうなるのか。

ぬるま湯に浸かってぬるぬる生きてきたので、こんなに緊張感のある自然災害は初めてなんです。

 

夫は仕事があるから、備蓄や準備は私がしないとだし。

 

 

 

で、窓にダンボールをあててテープで止めると良い説を見まして。

これなら割れても中に入らないし、音も少しは小さくなって子供が安心するかも、と。

 

とは言え我が家にはダンボールは無い。

どうしようかと床を見ましたら、ジョイント式のコルクマットがあるんですよ。

これ、テープで貼ったら良いのでは?

 

 

というわけで、養生テープどうする問題。

我が家は養生テープでコルクマットを窓に貼ることにします。

決めた!

 

 

 

買い出しに行ったら、家の前の柵を全てシートで覆って固定、窓も目張りがされているお宅がありました。

安心感が凄い。

近所のスーパーは土日も店を開けるとのこと。

不安感が凄い。

 

いや〜、大丈夫だったね心配し過ぎたね!

と言えるような台風で済めば良いのですが、どうもそうはなってくれなそうなので、水と食料とガスと電池を備蓄して家に籠もります。

そして、今回の災害の様子次第で引っ越しマジ検討。

息子には転校で苦労かけるけど、死んでらんないからマジ検討。

 

 

国が乱れると災害が起きるのが日本だと言いますが、本当にそうかもしれないと感じる最近です。

神様は見てる。

 

読書でもしながら2日間乗り越えて、元気な月曜日を迎えたい。

 

JRや近所のショッピングセンターの休みにする英断、がぜん応援します。

近所のショッピングセンター、土日休みですって。

あんたカッコいいよ! 

よく踏み切った!

俺、晴れたら買い物行くんだ。

 

 

 

フラグではない。

決して。

 

 

 ソーラーチャージャー買いました。

 

良いとか悪いとか聞くけど、無かったらどうにもならないからとりあえず買った。

 

後悔はしていない。

 

電池式のモバイルバッテリーは売り切れてました。

 

単1電池がすぐ売り切れる説は真実でした。

 

あ~、どうなるんだろう〜。

 

 

食べログを参考にするかしないか問題

食べログが世間を騒がせております。

 

ざっくり言うと、お金を払うと評価が上がる、という事らしい。

地獄の沙汰も金次第と言いますから、娑婆じゃますますしょーがない。

お金って強いですよね。やっぱり。

 

でもこれ、何でやっちゃったんだろうと思うわけです。

だってこのネット社会でこんな事してたら、バレて叩かれるに決まってるじゃないですか。

ネットで稼いでるのに何でわかりきった事をやってしまうんだろう、と不思議に思うわけですよ。

 

店の評価を見るためのサイトで評価に正確さが無かったら、使われなくなるじゃないですか。

信用できないから。

悪評を書き込むと消されるなんて話もありますが、そんな事したらネットで叩かれるに決まってるじゃないですか。

信用できないから。

ネットで稼いでるのに何でわかりきった事をやってしまうんだろう、と不思議に思うわけですよ。ほんとに。

 

 

 食べログの会社がどうやって収益を上げるのか調べてみたら、

①飲食店の集客サービス

②個人の有料会員

③広告収入

らしいです。

この①を上げるためにズルしちゃった感じでしょうか。

 

でもそれをしたら②と③がいずれ下がるって想像できると思うんですけど、何でそれでもやってしまったんだろう。

やらざるを得ないような状況があったんでしょうけども。

郵便局の保険の問題もでしたが、キツいノルマとかあったのかなぁ。

1番最初にお店に「お金を払えば評価を上げますよ」と伝えた方の胸中はどんなものだったんだろう。

それが常態化した職場で働くってどんな気持ちだったんだろう。

食べログで働いてる人は、食べログを使うんだろうか。

評価3.4辺りが当たりの店なんだよね〜とか言いながら見るんだろうか。

(3.6辺りが良い説を見ました。なるほど)

自分が作っている物を信用できないって、働くのが嫌になりそう。

 

それとも、最初からそういうシステムだったんでしょうか?

それにしたって直球どストレートに「評価を金で買いませんか」ってどうかと思いますが……。

 

食べログはこれから「金で買われた評価なんだな」と思われながら閲覧されるんでしょうね。

自分には全く関係ないけど、なんか辛い。

口コミサイトとサクラ問題なんかもよく聞きますし、参考にする程度でちょうど良いんでしょう。

個人のSNSが情報源として人気があると聞きますが、会社の仕事がこうなってきちゃうと当然の流れなのかもしれません。

そして最終的に「やっぱり自分で歩いて探そう」に戻るのかも。

それが1番確実に好きな店を見つける方法だから。

 

 

 

でも食べログって、飲み会の会場探しなんかに便利なんですよね。

場所と値段の相場が判るので。写真で中の様子も分かるし。

時々見てます。

 

まぁ、私は飲みになんか行けないんですけどね。

 

好みの居酒屋を見つけては脳内で1人飲み会やってます。

これとこれ頼んでこれ飲んで〜、と、脳内で。

うふふ。

たーのしーぃ(棒)

 

子供には簡単に「おともだち」と言うけれど

先日、堀潤さんの個展「分断ヲ手当スルト云ウ事」を観に行くことができました。

 

小さい子供2人連れて行くにはなぁ、と諦めようと思ったんですが、

子供のせいで観に行けなかった! また私が我慢した!!

と思うのが嫌だったので、思いきって夫を誘って、最終日の終了間近に4人で行きました。

 

80分以上の映像が流れていたのですが、驚くほど短く感じ、その中に詰め込まれた情報と心にあてられてボロボロ泣きました。

(息子は香港のデモ映像に見入っていましたが流石に飽きて、移動中に寝た娘とともに夫が公園に連れて行ってくれました。ありがとう夫)

 

 

沖縄の戦時中の話。

本土の人はいくら上から洗脳のような教育をされても、街で手に入る書物などを読めばそれがおかしいと判る。

けれど島には、そういう思想の書かれた本は入ってこない。シャットアウトされる。

だから、島の人は試験管で純粋培養される。おかしいと思う事もできなかった。

 

これ、本土の人であっても、知識や情報を得ようとしなければ島の人と同じ状況だったと思います。

そして同じ事は、今の日本でも起き続けている。

与えられた流されている情報だけを聞いていると、純粋培養されるのと同じ状態になってしまう。

1つのニュースが気になって調べると、情報を流す会社によってニュアンスが違っていたり、ニュースで省かれた所に大事な話があったり、切り取られた前後の話が無いと意味が全く変わってしまっていたりする。

そういう事があるのだと知って気を付けていなければ、自分で調べなければ、流れたものをそのまま受け取ってしまう。

 

それが、そのまま受け取れ、という意図を持って流された情報であったとしたら。

私達は簡単にコントロールされてしまう。

 

自分で考えること、自分で調べること、何よりまず興味を持つこと。

 

日常を生きるのに精一杯だから難しいのだけれども、少しずつでもやっていかないと、いずれ困るのは金も権力も無い私のような一般人。

戦争を起こすのは、民主主義の選挙で選ばれた偉い人だったりするわけで。

選挙権を持つ私が何かを変えるために1番簡単にできるのは、ちゃんと調べて選挙に行くことかなと思って投票してます。

 

 

101歳のジャーナリストの方の

「今の若者は駄目なところもたくさんあるけれど、キラキラした所もたっくさんある」

という言葉。

北朝鮮の大学生の

「戦争のない世界にしたい」「みんなが幸せになること」「日本語を学んでいるのは日本と国交正常化したいから」

という言葉と重なって、ぎゅっとなった。

 

その台詞が本心なのか、計算なのかは判らない。

けれど、そうなるのが1番いいのは間違いない。

若い人には1番いい事を目指してほしい。

 

平壌の学生の女の子が、日本人の学生の女の子に「もう会えないから、忘れないで」とパンダのクリップを渡していた。

「すごいかわいい〜」

と笑う日本人の学生さん。

同じ時代に同じ地球に生まれて、同じ時間を生きている同じ人間。

個人と個人で平和に出逢えば、こうなるのに。

同じ国の偉い人はミサイルを飛ばしてくるし、拉致被害者は帰ってこない。

でも、平壌の学生さん達はみんな、日本人の学生さん達と笑顔で未来の話をしている。

全部同じライン上の話。

 

1番いい事は判っているはずなのに、大人は何をしてるんだろう。

 

 

子供ができて、知らない子供のことも「おともだち」と呼ぶようになった。

最初は違和感が凄くて、

なんで見ず知らずの相手に対しておともだちやねん!

と思ってました。

でも、相手が友達だからそう呼ぶのではなく、「相手と仲良くしてほしいから」おともだちと呼ぶのかもな、と思うようになりました。

浅く広く、柔らかく温かい。

ふわっとした「おともだち」という関係。

 

みんな仲良く、ともだちは大事に、人をバカにしない、悪口は言わない、人の物をとらない、優しくする、困ってたら助ける、嫌な事をされたら嫌だという、ごめんなさいとありがとうは大事、言われたら許す。

 

子供には簡単に言うけれど、大人はできるだろうか。

背景が違うのだから一緒にはできない。

確かにそうだけれど。

難しいのだけれども。

若い人が「ともだち」の輪を広めていける世界である事を望みます。

これから生きていく若い人達が、正直な本音で言ってしまえば私の子供達が、幸せであるように。

 

 

分断に手を当てる。

人の手が橋になり、お互いの理解に向かう。

国家政府はこじれていても、一般人と一般人ならできると思う。

 

 

 

現状を知る事の大事さよ。

聞くことの大事さよ。

語り合う事の大事さよ。

語るべき事を持つことの大事さよ。

語るべき事を持つために知るべき事の多さよ。

 

そして、それらを自由にできる今の日本のありがたさよ。

 

ありがたいは、有り難い。そうそう無いということ。

これからも日本が自由でありますように。

誰もが語ることができますように。

 

 

 私が書くとえらく薄っぺらい感じになってしまいました。実際に見ると、人によって刺さる部分が色々だと思います。

この個展がいろいろな所で見られると良いのに。

行けて良かったです。

2020年の映画も観に行きたい。

 

 

ヒプノシスマイク舞台化と商品としての作品

私は古のオタクです。

声優がアイドルになり始めた頃、子安武人さんがヴァイスクロイツをやってたり、椎名へきるさんがライブをやったり(今もされてます)していた頃のアニメとゲームオタクでした。

 

20歳を超えた辺りからテレビ自体をあまり観なくなり、アニメもゲームも遠い存在になりましたが、今も声優さんは好きです。

ラジオも好きなので、声フェチな部分があるのかもしれません。

 

ジャムおじさんの声優さんがチーズの声優さんに代わっているんですが、流石としか言いようのない交代ぶりで感服しております。

山寺宏一さんほんと凄い。

攻殻機動隊のトグサがすっごい好きです。

 

 

そんな古のオタク。

本編は読まない観ないであっても、気になる絵柄やストーリーの作品に関しては記事を読んだり感想を調べたりしちゃいます。

そういう所がオタク気質なのだと思う。

悪い事だとは思ってない。

 

で、最近「あ~」と思ったのが、ヒプノシスマイクの舞台化です。

 

 

ヒプノシスマイクというのは男性声優さんがラップバトルを行うという作品だそうで、以前からネットで目にしてました。

初期からのファンの方々は声優さんが作品を作り上げていく過程を共に歩んできています。

声優さんご本人がライブを行った事もあるそうで、完全に「キャラクター=声優さん」なんですね。

「声優✕ラップ」というのがコンセプトだったそうです。

 

だったそうです。

 

今現在は「音楽原作ラップバトル」になってます。

 

何のことやらよくわからないのですが(ラップバトルをするのは判った)ただ1つ理解できるのは、

今まで「声優✕ラップ」を応援し続けてきたファンは、置いてけぼりの気持ちだろうな、という事です。

追いかけてきた作品が急にコンセプトを根本から変えてくるって、ジェットコースターから振り落とされるようなもんですから。

 

確かに今、2.5次元というジャンルでアニメや漫画の舞台化が流行ってますが、これがまぁ凄いんですよ。

俳優さんは美形だし、2次元にとことん寄せてくるんです。

IndeedのCMが好きなんですけど、出演されてる斎藤工さんも2.5次元から出てきた美形俳優さんです。

調べてみると結構いらっしゃる。

 

で、こういう所に通うファンはお金を落とす。

バンバン落とす。

落とすために稼ぐので、惜しみなく遣ってくれます。

円谷プロも、イベントでの儲けが凄いらしいですね。あれも2.5次元と言えばそうなんじゃないかなぁ。

ケチな私でも円谷プロ相手だとお金出したりしますので、とかくファンにとって推しに会いに行けるって凄いことなんですわ。

好きなものに払うお金はお布施みたいなもんですから。

消費でも浪費でもなく、何なら作品と自分の幸せに対する投資です。投資。

 

 

とまぁ、2.5次元は儲かるのが目に見えている。

じゃあやろうぜ、ってなりますよね〜。

刀剣乱舞も舞台に実写映画にと物凄い勢いがありますし。ウルトラマンXの大地の役者さんが出ておられます。大地ィ!

 

 

でもここで問題になるのが、ヒプノシスマイクは今まで「声優さんありきでやってきたコンテンツ」だという事。

キャラクターの背景やストーリーなどが細かく発表されないまま進んでいた事もあって、コミック化された時も「解釈違い」と話題になりました。

まぁでも、それくらいは乗り越えられた。

だって大事なのは今ここにいるキャラクターと、ラップ未経験でも努力して魅せてくれている声優さんの存在だから。

 

声優さんご本人が登場したライブも、ファンは見た目がキャラと違っても良いと、その声がそのキャラクターなのだという事でした。

解る。

声大事。

ウルトラマンのショー、声がオリジナルじゃないなら無言で動いて欲しい派です。

全部込みでそのキャラクターだから、どこかが違うと違和感で集中できないんですわぁ。

 

 

 

そんな声優さんありきのヒプノシスマイク、舞台化では俳優さんがキャラクターを演じるそうです。

 

で、声優✕ラップから、音楽原作ラップバトルに変わったと。

 

そりゃー「いやいや待てよ」ってなるわなぁと思いました。

 

だって、別物じゃないですか。応援してきた作品と。

声優さん込みで作品として応援してきているわけだから、そこから急にあれだけの努力を見せてくれた声優さん抜きで「稼げる所だけ取り出したろ」、ってされたらそりゃあ、はぁ? ってなりますよ。

 

制作側は元々「イケメンキャラ✕ラップ」を推していたんですかね?

ファンは「声優✕ラップ」として受けていたんでしょうけども。

前者なら確かにイケメン俳優で舞台化に何の問題も無いんですよ。

でも、後者だと超展開について行けない。

何なら裏切りだとすら感じてしまう。

 

だって、作品の根っこから引っこ抜いてますやん。

 

多分、舞台化自体が責められているわけではないんですよ。

制作側の演者と消費者に対するリスペクトの無さが責められているんです。

 

 舞台化のために根っこである声優さんを引っこ抜いて、音楽原作ラップバトルにしてしまった

 

そのリスペクトの無さが嫌がられているのではないかと思います。

 

間にいくつかクッションがあって、声優✕ラップと音楽原作ラップバトルを並走させるなら、ここまで反感を買わなかったのではないかと。

新キャラで舞台化するとか、俳優✕ラップでCD出してから舞台化するとか、あったら違ったのかも。

わかんないけど。

 

もちろん舞台化を楽しみにしている方も多く、出演俳優さんのファンの方も多いです。

舞台、最高ですもん。

身体に響く音響と盛り上げる照明、演者の汗まで見える生身感、その場その時しか観られない一発真剣勝負。

これに推し俳優さんが出てるとか、ありがたみで寿命が延びます。

若返るのでお疲れの方にお勧めですよ、舞台。ライブも良いです。ああ行きたい。

 

なので、俳優さんを責めないで欲しい、という意見は尊重されるべきだと思いました。

俳優さんに罪はないですもんね。

ほんと。

俳優さんには罪はない。

モヤモヤを吹っ飛ばすような舞台になると良いですね。

 

 

 

 

結局、商品なんですよ。

ヒプノシスマイクという商品なんです。

そしてそれ以外の様々な作品達も、商品なんです。

売れなきゃいけないから、一部の熱いファンの意見よりも、裾野を広げて様々なところから稼がないと継続できなくなるわけです。

 

ファンとしては「作品」として受け取っているので唯一無二なんですが、制作側としては飯の種なわけで、変化させながら育てていかなきゃいけない。

 

育たなくなると作品自体が立ち消えてしまうので、ファンとしてはそれは辛い。

いっそ消えてくれた方が、というような育てられ方をする場合もあるのがまた、ファンの辛いところではありますが。

 

消費されていく商品としての作品に対して、どう接していくか。

落ちた沼の中ではもう抜けようがないので、息ができるようにじゃぶじゃぶしてる以外にできる事などないんですけども。

 

 

 

なんで急にヒプノシスマイクの話をしたかというと、黒田崇矢さんがオオサカ・ディビジョンで素敵詐欺師を演じられるという話を聞いたからです。

良い声なんですわ〜、黒田崇矢さん。

 

 

ヒプノシスマイク  オオサカ・ディビジョン 「あゝオオサカdreamin'night」

ヒプノシスマイク オオサカ・ディビジョン 「あゝオオサカdreamin'night」

 

 

 

しかし、ここまで愛される作品として作り上げてきた声優さん達が凄い。

 

「ラップバトルしてください」「はい」って声優さん、凄くないですか。

 

プロは凄い。

その努力が凄いし、尊い

 私の幼少期からすでにご活躍だった速水奨さんがラップって。

ジュリアス様!

 

心が苦しくて1度も凪のお暇が観られなかった女

高橋一生さんが好きです。

 

口元から頬にかけて笑うと深く柔らかく現れる皺が最高に愛おしい。

歌が上手くてブルースハープが吹けてスケボーができて、弟たちを育て上げた苦労人。

演技は子役からの実績があり、人気が出るまでの期間が長かった。

どれをとっても好きエピソードです。

 

最初に好きだと思ったのが医龍の時なのですが、テレビでよく拝見できるようになって眼福です。

映画だとか舞台だと腰どころか身体全部が重い私にはなかなかハードルが高いので。

 

 

 

そんな高橋一生が巷を騒がせた「凪のお暇」。

原作漫画が好きで読んでいるのですが、先日ドラマが大好評の中終了しました。

 

高橋一生さん、シンジ役でしたね。

観てません。

1度も観てません。

 

正確には観ようと思ってたんですが1話を見逃し、次から録画しようと思って1話の内容を検索したら胸が苦しくなり、

 

観たら死ぬかもしらん

 5

と思って自己防衛のために見るのをやめました。

 

いやもう何言ってんのかよく解らないと思いますが、仮面ライダービルドも録画追っかけしていて、カズミンが死ぬ前で止まってるんですよね。

 

ストーリーは知ってて結末も知ってて観たほうが良いのも解ってるんですけど、心の昂りを鎮めてからでないと落ち着いて観られないなと。

ちょっと寝かしてから観ようと思いながらジオウが終わって今ゼロワン。

 

 

 

そんなこんなで諦め悪くネットニュースでストーリーを追いながらも本編を観ることのなかった凪のお暇。

 

この好き過ぎて観ないで逃げる現象にはちゃんと理由があるんです。

 

今心に激しい波風が起きたら、現実に帰ってきたくなくなるなという恐怖。

 

現状から逃げ出してどっぷり浸かって日常生活にも支障をきたすだろ自分、という、経験から来る防衛本能の発露です。

 

 

 

だって、シンジもゴンも駄目な犬みたいなキャラじゃないですか。

暴言ですか? いやいや、駄目な犬みたいなキャラじゃないですか。

シンジが高橋一生さんでゴンが中村倫也さんだから良いですけど、自分の恋の相手が一般人であんなだったらどうします?

 

シンジの相手を傷付けて自分を守るスタイルはモラハラ大爆発で、自己肯定感の低い人間なら死にたくなるし(そして自己肯定感が高い人間はあのタイプとは付き合わないかすぐに別れるだろう)。

ゴンに至っては相手の人間としての尊厳を全く理解していないから、水の上を漂う油みたいなもんですよ。

混じらないけど、どこまでも広がって汚染していく。

2人とも凪に出会って変わっていって良かったですけどね本編観てないですけどね。

 

そんな駄目な犬みたいなキャラが、捨てられて冷たい雨に濡れてクンクン鼻を鳴らすような描写が山ほどあるわけですよ。

 

一部の女子が死ぬほど弱いやつです。

 

もう、しょうがないなお前はっ!

 

ってなってコロッと騙されるやつです。

ジャグラーさんも言ってた。土曜朝の特撮で私に心に斬りつけてきた。

「弱った男の身の上話を聞かされれば、お前みたいな女はイチコロさ」

それな!

 

そんな高橋一生さんを毎週観る。

夜中に。(録画したとて昼には観る時間がない)

どう考えても洗脳状態になりますやん。

2歳と7歳に囲まれて平日ワンオペ頼る人なし状態の弱った心に染み入りますやん。

 

1日中高橋一生さんの事を考えだし、ネット検索しだし、ツイッターでネタを追いだし、過去作品を追いかけて見だし、載ってる雑誌を買うために内職をしだしますやん。

 

そして育児に支障をきたすまでが決まりの流れ。

 

うん、ウルトラマンでやったやつ。

 

 

 

だから私は凪のお暇を観ることができませんでした。

 

年末辺りにまとめて再放送してくれないだろうか。

その頃にはさすがに落ち着いてると思うんですよ。

 

ビルドも最終回までちゃんと観ないと……玄徳さんも観ないといけないから……。

 

 

 

そんな私ですが、豆苗に関してはちゃんと育ててます。

2回目まではしっかり収穫できますよ。

 

 

 

凪のお暇 コミック 1-5巻セット
 

 

原作も良いです。

 

 

ひとりで飲めるもん! (芳文社コミックス)

ひとりで飲めるもん! (芳文社コミックス)

 

 

同じ作者さんのこちらも好きです。

 

可愛くて、されど中にピリリあり。